健診で引っかかってしまった方へ

健診で引っかかってしまった方へ

健診で引っかかってしまった方へ健康診断の結果をもらっても、病気がなければ各項目になじみがなく、ごちゃごちゃわかりにくい数字が並んでいるだけでよくわからないとおっしゃる方もよくいらっしゃいます。また、「要注意」「要検査」を指摘されても、特に体の調子が悪くなければ忙しさに紛れて受診を忘れてしまうケースもあります。
確かに健康診断は細かく調べるというより、リスクの高い状態を見つけ出すことが目的となっており、受診して専門医に調べてもらったら問題のないケースもあります。
ただし、健康診断の結果をきちんと理解して適切に対処することは、将来的に負担が大きい治療を受けずにすみ、深刻な合併症などが突然起こって生活に支障が出るといったことを防げます。当院では、職場などで受けた健康診断で受診をすすめられた方の診療だけでなく、健康診断で受け取った結果について詳しく知りたいという方のご相談も受けています。

健康診断で指摘されやすい異常

健康診断で指摘されやすい異常健康診断で指摘されるケースが多いものについて、ご紹介していきます。健康診断で使われる異常値には、いろいろあります。日本人間ドック学会の基準値は、一般に病院で使われている基準より、かなり厳しく、受け取った健康診断の結果が異常値だらけでびっくりする方も多いと思います。当院では異常値があった場合に、再検査・精密検査の必要性を判断し、検査のご案内をいたします。異常値を見て不安な気持ちを抱えている方に対して、的確になるべく早く検査が出来る体制を整えております。

参考;日本人間ドック学会 http://www.ningen-dock.jp/public/method

① メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームメタボリックシンドロームとは心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指し、判定には腹囲と血圧、血糖、脂質代謝の3つの検査結果をもとに行われます。メタボリックシンドロームと診断された場合、または予備群と判定された場合は、生活習慣の改善が必要となります。当院ではご希望の方に内臓脂肪CT検査を実施しております。この検査では近年注目されている隠れ肥満(内臓脂肪型肥満)の発見ができ、経時的に検査をすることで、運動などによって脂肪が順調に落ちているかを判断する参考にもなります。「内臓脂肪型肥満」の方は、高血圧や糖尿病、脂質異常症の発症リスクを上げ、疾患が重複し数が多くなるほど、動脈硬化を進行させる危険が高まります。

内臓脂肪測定CT
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② 血圧

家庭血圧では135/85以上、診察血圧が140/90以上の場合、高血圧と診断されます。高血圧は血管に大きな負担をかけるため、動脈硬化をきたし、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞のリスクが増します。血圧が高くなっている原因を突き止め、それを解消しながら血圧を適切にコントロールすることが大切です。初期段階であれば食事や運動などに気を付け、減塩やダイエットをすることで血圧を下げることができます。

血圧の治療について
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③ 脂質異常症(高脂血症):コレステロール・中性脂肪(トリグリセリド)

主な脂質には、LDLコレステロール(悪玉)、HDLコレステロール(善玉)、中性脂肪(TG)があります。LDLは日本人間ドック学会では60~119mg/dL、一般には70~139mg/dLが正常値とされています。狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・下肢閉塞性動脈硬化症など、血管の詰まってしまう病気を持っている人は、70mg/dL以下にしたほうが良いといわれています。HDLは40mg/dl以上、TGは150mg/dl以下が正常値です。必要に応じて再検査をご案内します。 血液中の脂質が増えても自覚症状がないため放置している方がいますが、脂質異常を放置すると増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化を引き起こします。心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因の一つと言われています。

④ 血糖・ヘモグロビンA1c(HbA1c)

血糖値が高い場合、糖尿病や糖尿病予備群の可能性があります。まずは、どの程度問題なのかを理解しましょう。ヘモグロビンA1cは6.5%以上が糖尿病とされます。予備群の時期に適切な食事や運動を心がけることで、糖尿病の症状や深刻な合併症を起こさずにコントロールすることが可能です。糖尿病は命にかかわる多くの病気のもとになります。まずは、現在の状態について、受診してしっかりとした説明やアドバイスを受けてください。

糖尿病の診断
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⑤ 肝臓:ビリルビン・AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTP・ALPが高い・アルブミンが低い

肝臓は毒素を分解して排出したり、タンパク質や糖分などの成分を合成するなどの重要な役割を担っている臓器です。肝臓の機能が弱まっていると、ビリルビン・AST・ALT・γ-GTP・ALP・アルブミンといった数値に異常が現れます。こうしたことが起こるのは、アルコールやウイルス感染、コレステロールや薬などの影響が考えられるため、しっかり原因を見極めて治療する必要があります。肝臓は症状が現れにくい臓器ですが、当院では健康診断より詳細な血液検査や超音波検査などで原因を突き止め、それに合わせた適切な治療を行っています。

脂肪肝について

脂肪肝について脂肪肝かどうかは肝臓の脂肪の割合で決まります。健康な肝臓に含まれる脂肪の割合は3~5%程度ですが、中性脂肪が肝細胞全体の20~30%を超えた状態になると脂肪肝と診断されます。
脂肪肝は『アルコール性』と『非アルコール性』の大きく2つに分けることができ、近年はあまりお酒を飲まない非アルコール性の脂肪肝が増えてきております。これまで非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた肝疾患は、2024年に代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)と名称が変更されました。MASLDは、生活習慣の乱れによる肥満が原因となり、肝臓に中性脂肪が蓄積して起こる脂肪肝であり、肝癌や肝硬変などの肝関連イベントの発生だけでなく、心血管イベントの発症リスクも上げると言われております。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれており、脂肪肝になっても痛みなどの自覚症状はでません。何らかの症状が出た時には病状がかなり進行した状態になっていることもありますので、当院では健康診断より詳細な血液検査や超音波検査などを施行し、適切な治療を行ってまいります。

超音波検査について
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⑥ 膵臓:アミラーゼ・リパーゼ

膵臓で作られるアミラーゼやリパーゼといった消化酵素は、膵臓の働きが正常でない場合、血液中にでてきてしまいます。膵炎は見つけにくく、進行してしまうと命にかかわる危険性があります。健康診断ではあまり調べない検査項目ですが、もし異常が見られた場合には受診してください。当院では採血や超音波、CT検査ができます。MRI検査や造影CT検査が必要な場合は近隣病院へ検査予約し、結果を当院でお伝えいたします。

⑦ 貧血:血色素量・赤血球量・ヘマトクリット

健康診断では血液の成分である赤血球が不足しているかどうかを調べています。鉄分不足が原因としては一番多いのですが、体内で出血が起こっていてそれで貧血と判断されているケースもあります。胃潰瘍・胃がん・大腸がんや、女性では子宮筋腫などが原因の場合もあります。体内に出血がある場合には早急な治療が必要になってきますので、貧血を指摘されたら原因を調べるためにも必ず受診してください。必要に応じて血液検査、胃カメラ・大腸カメラなどの再検査をします。

⑧ 尿酸(UA)

尿酸値が高くて起きる病気は痛風が有名ですが、動脈硬化や腎障害の原因となる物質です。肉類をたくさん食べるなど贅沢病といわれていますが、お酒をたくさん飲む人は高尿酸血症になりやすくなります。中性脂肪も飲酒によって上昇します。中性脂肪と尿酸が高く、LDLコレステロールが低い人は酒飲みの方が多い傾向にあります。

尿酸について
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⑨ クレアチニン(Cr)・尿素窒素(BUN)

体内の老廃物であるクレアチニンや尿素窒素の数値が高い場合、慢性腎臓病や慢性腎不全の可能性があります。ほんの少し数値が上昇しているだけでも、深刻な病状になっているケースがあります。腎機能は改善するのが難しいので、悪化をさせないように気をつけましょう。糖尿病、高血圧、高脂血症などは腎機能の悪化する原因となります。腎機能は、改善するのが難しいので少しでも数値に異常があったらすぐに受診しましょう。

⑩ 尿たんぱく・尿潜血

尿たんぱくは腎臓病の初期から出現します。慢性腎臓病の兆しの可能性があります。また、尿潜血は泌尿器科的疾患の腎臓や尿管の悪性腫瘍(腎臓がん・膀胱がんなど)や尿管結石でみられたり、腎臓内科的な腎炎の可能性があります。

⑪ 胸部レントゲン

当院ではCTを完備しています。胸部レントゲンで異常がみられた場合は精密検査はまずCT撮影となります。CT検査は微細な病変も見逃しなく抽出することができます。CT結果は画像を診る専門医にも依頼しており、正確な結果をお伝えいたします。

CT検査について
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⑫ 便潜血

便潜血便潜血検査は、大腸がんのスクリーニング検査として大切な検査です。陽性の場合は、食道から肛門までのどこかから出血しているということなので、内視鏡検査で出血箇所を特定する精密検査が必要となります。大腸がんは40歳を過ぎるとリスクが上昇していきます。特に症状がない方でも、前がん病変のポリープがある可能性があります。40歳を過ぎたら、定期的に大腸カメラを受けていただくことで、大腸がんの予防や早期発見につながります。日本人の大腸がん死亡率は、女性ではなんと1位、男性では2位なのです。(厚生労働省「2023年人口動態統計」)

当院の検査機器について

胃カメラ・大腸カメラ

 

超音波検査

 
 

一般撮影・CT

 

その他の検査機器
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よくいただく質問について

駐車場はありますか?

803台分(ダイエー立体駐車場、第1、第2駐車場)あります。当店の駐車場は、「車両ナンバー認証」方式となっております。駐車無料サービス分をお渡ししますので、ご希望の方は会計時にスタッフへお申し付けください。

健診結果は持って行ったほうが良いですか?

お持ちください。健診結果は厳しい判定になっていることもありますので、どの程度の異常値があるのか数値も見させていただきます。異常値以外の検査もどのような項目を受けたのか分かるので、余分な検査はせずに済みます。

食事やいつも服用している薬はどうすればよいですか?

当日検査をする場合もございますので、出来れば召し上がらずにご来院ください。お薬については糖尿病以外のお薬はいつも通り服用して構いません。糖尿病の方でお薬を服用した場合はお食事も召し上がってきてください。これは低血糖を防ぐためです。

お会計でカードは使えますか?

各種クレジットカートをご利用いただくことが出来ます。

会社に結果を提出するための診断書は書いてもらえますか?

記入いたします。精密検査をした場合は結果が出てから記入させていただきます。

完全予約制ですか?

完全予約制ではありませんが、ご予約いただいた方が待ち時間が少なく済みます。当日でもお電話いただければ、空いているお時間にてご案内いたします。インターネット予約も出来ますので、ぜひご利用ください。

最寄りの駅は何処ですか?

小田急線の海老名駅です。海老名駅で下車後、ビナウォーク方面のハンバーガーショップ「クアアイナ」の間の細道を進み、歩道橋を渡った先のショッパーズプラザのダイエー1階にございます。

CLINIC医院紹介

所在地 〒243-0432
神奈川県海老名市中央3丁目2-5
ダイエーショッパーズプラザ海老名店1階
電話番号 046-205-8348やさしいわ
FAX番号 046-205-8347やさしいな
最寄り駅 海老名駅より徒歩1分
駐車場 駐車場を多数完備
診療時間
8:30-12:00
11:30-15:30
(検査優先時間)
14:30-17:30

休診日:水曜日、日曜日、祝日
外来の最終受付時間は午前11時00分、午後は17時00分です。

担当表 日祝
午前 外来 大熊 内田 休診 大熊 内田 大熊 休診
内視鏡 内田 大熊 休診 内田 大熊 非常勤Dr 休診
午後 外来 大熊 内田(16:30~) 内田大熊(16:30~) 休診 大熊内田(16:30~) 内田大熊(16:30~) 大熊非常勤Dr(16:00~) 休診
内視鏡 内田大熊
(13:00~15:00)
大熊内田(13:00~15:00) 休診 内田大熊(13:00~15:00) 大熊 内田(13:00~15:00) 非常勤Dr 休診

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